ServersMan@VPSで物理メモリキャッシュが実装された

ServersMan@VPSのメンテナンスが行われました。 目的は、ディスクI/Oパフォーマンスの改善とのことでしたが、メンテナンス後の施策結果を確認してみると、ディスクI/Oを減らすために、物理メモリキャッシュを導入したようです。 次のように、Mem:cached = 227632 バイトが示す通りです。

[root@vps2 ~]# free total used free shared buffers cached Mem: 2097152 935048 1162104 0 0 227632 -/+ buffers/cache: 707416 1389736 Swap: 0 0 0

トータルの使用可能メモリ容量は変わりませんが、ディスクI/Oのキャッシュが行われることで、全体パフォーマンスの改善・向上が期待できそうです。 ちなみにメンテナンス前は次のような数値でした。

[root@vps2 ~]# free total used free shared buffers cached Mem: 2097152 1046972 1050180 0 0 0 -/+ buffers/cache: 1046972 1050180 Swap: 0 0 続きを読む »

free コマンドの実行結果の見方

Linux のリソース管理を行うコマンドはたくさんありますが、そのうちの free コマンドについて、その実行結果の見方をきちんと知っておきたいと思います。

free コマンドは、メモリの使用状況を表示するコマンドです。

実行すると、下表に示す3種類の領域に関する容量データ(項目)が表示されます。

領域 項目 説明 Mem total 実メモリの全容量 used 実メモリの使用容量 free 実メモリの空き容量 shared 共有メモリ容量 buffers バッファメモリ容量(ブロックデバイスの読み書き用) cached ファイルキャッシュメモリ容量(ファイルのページキャッシュ用) -/+ buffers/cache used 実メモリの used から buffers と cached を引いた容量 free 実メモリの free に buffers と cached を加えた容量 Swap total スワップ領域の全容量 used スワップ領域の使用容量 free

バッファおよびキャッシュは、OSによって確保(予約)されているメモリであって、used としては buffers と cached を差し引いた値を「-/+ buffers/cache」に表示します。

ところが、バッファおよびキャッシュは、メモリ不足しそうになれば、OSはそれらを解放して、free 続きを読む »