当サイトはServersMan@VPSで運用していますが、CentOS 64bit版が提供されたことで、32bit版から64bit版へ移行したのですが、5月初旬の移行当初は問題はありませんでしたが、次第に各種コマンド、当ブログを含めた各種サービスのレスポンス(パフォーマンス)が悪化することが徐々に多くなり、現在はほぼ常時レスポンスが悪い状況になりました。
32bit版と比較して64bit版は、概ね十倍程度から時には数十倍掛かります。 例えば、sshログイン/ログアウト、yum、ll、WordPressブログなどが主なものです。
ちなみに、私は32bit版と64bit版の2サーバ(両方ともStandardプラン)を使用していますので、同時にレスポンス比較ができます。双方、インストールパッケージや起動サービス等の環境は同等です。
DTIのServersMan@VPSサポートからは、仮想サーバ収容機器レベルでの負荷状況について、「64bit版ホストOS側で、Load Averageに関しては、その他の機器に比べ、平均して高い状態ではございましたが、常に動作に影響を与えるほどの負荷は生じておりませんでした」との回答がありましたが、十倍~数十倍のレスポンスが掛かる点については「内部情報のため、詳細な値は控えさせていただきたく存じますが、各機器の状況を比較した結果でございます」と論理的根拠を示してもらえませんでした。
実際に私と同じオペレーションをしていないにも関わらず、回答結論の論理的説明を求めても、そのレベルです。
一般的なWebサイト上での報告にあるパフォーマンス評価でも、他社VPSと比較して、外からのNWレスポンスなどは良い方との評価もありますが、UnixBenchなどは総じて悪い結果でバラツキも大きいようです。コストパフォーマンスは悪くないと思いますが、OpenVZによる「ホストOS上での仮想化」のデメリット(リソースの取り合いによる弊害)が表出したのでしょう。やはり「ハイパーバイザー上での仮想化」の方が安定的なサービス提供に剥いているという通説通りなのでしょう。仮想サーバの高密度化が可能なので、コストダウンをしやすいのですが、そのあたりを十分理解した上で、各社VPSサービスの仕様を認識すべきだと思います。
なお、回答の中には、/proc/user_beancounters の failcnt がカウントされている点にも言及がありましたが、32bit版の方がfailcntのカウントは大きな数値になっていますし、レスポンス悪化の一因と断定する根拠は提示されませんでした。内部機密情報だそうです。
64bit版ホストOSは、多くの人が64bit版を使用する(移行する)ケースが多いのでしょう(私見です)。その分、32bit版ホストOSは空いているのかも知れません(これも私見です)。
などと考えた結果、当サイトの運用基盤を32bit版に戻しました。
レスポンス(パフォーマンス)は。。。まあ普通です。。。